「尊敬語」は意外と難しくない。使い方を徹底解説!
今回は相手を立てる、持ち上げる敬語である尊敬語について解説します。
尊敬語の基本的な役割と決まりについては、以下の記事をご覧ください。
敬語の基本「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」
https://敬語.jp/尊敬語-謙譲語-丁寧語/
本記事は動詞の尊敬語のほとんどを網羅した内容となっています。
かなり長いのでご注意ください。
尊敬語は普段「いただく」を用いる人には覚えやすい敬語
「敬語と言えば尊敬語」という印象がありますが、実際は使う機会の少ない方も多いのではないでしょうか。
というのも、謙譲語の「いただく」が様々な状況で尊敬語の代わりとして使えるためです。
尊敬語は「おっしゃる」「いらっしゃる」と「ください」くらいしか用いない方も多いと思います。
そのため、何となく尊敬語に苦手意識をお持ちの方もいるでしょうが、
実は尊敬語の大半は「○○いただく」と「○○していただく」の「いただく」の部分が置き換わっているだけです。
なので、日常的に「いただく」を会話や文章で用いている人は簡単に理解できます。
尊敬語の基本は四種類
動詞を尊敬語に出来る敬語は以下の四種類があります。
- 〜くださる
- 〜ていらっしゃる
- 〜なさる
- お〜になる、ご〜になる
この四つの敬語に優劣は無く、動詞に応じて使い分けます。
他には、「言う」→「おっしゃる」のように、普段使うことが多い動詞には専用の尊敬語があります。
名詞の尊敬語は「お考え」「ご意見」など、相手のことに対して「お」や「ご」を付けるものと、
「御社」「貴社」のように、頭に「御」「貴」などの相手を高める漢字を付けるものがあります。
ただ、一部の滅多に使わない言い方以外は自然と身についているものが多く、普段から意識せずとも正しく用いている方がほとんどでしょうから、本記事では割愛します。
「くださる」は「いただく」とほとんど同じ敬語
「くださる」は「くれる」の尊敬語です1。
そこの棚にある商品をください。
たくさんの方が日常的に使用している敬語ですね。
動詞の後に「くださる」を付けることで、様々な言葉を尊敬語に出来ます。
「〜てくださる」の場合は、頭に「お」または「ご」を付けません。
誘ってくださり、ありがとうございます。
連絡してくださった件ですが…
切符を見せてください。
「〜くださる」の場合は、頭に「お」または「ご」を付けます。
お誘いくださり、ありがとうございます。
ご返信くださいましてありがとうございます2。
切符をお見せください。
「くださる」は「相手がしてくれる」「相手にしてもらう」時にしか使えない代わりに、
「〜てくださる」と「〜くださる」を使い分けることでほぼ全ての動詞を尊敬語に出来るという特長があります。
ちなみに「もらう」の謙譲語に「いただく」がありますが、「くださる」とほとんど同じ意味です3。
「◯◯さんがくれる」のと「◯◯さんからもらう」のでは、相手と自分のどちら側から見た動作なのかという違いがありますが、意味は同じですよね。
そのため、「〜くださる」の代わりに「〜いただく」を、「〜てくださる」の代わりに「〜ていただく」を用いると謙譲語になります。
資料をご確認くださいますか?
↓
資料をご確認いただけますか?
ペンを貸してくださいますか?
↓
ペンを貸していただけますか?
「くださる」と「いただく」は基本的に語感の違いで使い分けます。
依頼・指示表現の「ください」「いただきます」で比較すると分かりやすいです。
「お茶は要りますか?」
「ください」
「お茶は要りますか?」
「いただきます」
この場合「いただきます」の方が丁寧に聞こえますね。
アンケートの回答は、太字の枠内に記入してください。
アンケートの回答は、太字の枠内に記入していただきます。
アンケート用紙などで良く見る注意書きは「記入してください」の方ですよね。
「記入していただきます」は有無を言わせない雰囲気があります。
「依頼・指示表現」以外では、尊敬語と謙譲語による「相手と自分の立ち位置」の違いがあります。
どちらも相手を高める敬語ですが、尊敬語の「くださる」の方が純粋な感謝の気持ちを伝えやすく、
自分が下がることで相手を高める謙譲語の「いただく」は恐縮する気持ちも伝えられます。
先生が教えてくださったおかげで、無事合格できました。
先生に教えていただいたおかげで、無事合格できました。
とはいえ、大きく意味が変わるわけではないので、毎回どちらを使うべきか考えるのも大変です。
なので、
- こちらからお願いしたわけではないのに、相手がしてくれる・してくれた場合は「くださる」
- こちらからお願いして、相手にしてもらう・してもらった場合は「いただく」
を使うと決めている人もいます。
現代では「させていただく」などにより「いただく」の使用頻度が高めなので、気になる方はこの使い分けの仕方が便利です。
なお、「くださる」は「下さる」、「いただく」は「頂く」と書く人もいますが、ひらがなでも漢字でも意味は変わりません。
「いらっしゃる」は便利な尊敬語
「いらっしゃる」は「居る」「来る」の尊敬語です4。
◯◯さんは既に応接室にいます。
↓
◯◯さんは既に応接室にいらっしゃいます。
◯◯さんはこれから来るそうです。
↓
◯◯さんはこれからいらっしゃるそうです。
「居る」と「来る」で混同しそうですが、文脈で「居る」のか「来る」のかが分かるようになっているので問題ありません。
「〜ている」という言い回しも「〜ていらっしゃる」に出来るので、先ほどの「〜てくださる」と同じ要領で様々な言葉を尊敬語に出来ます。
こちらも同様に頭に「お」や「ご」を付けません。
◯◯さんは資料を見ていらっしゃいます。
◯◯さんは電話をしていらっしゃいました。
既に連絡していらっしゃいましたか?
「〜ていらっしゃる」と「〜てくださる」は、大抵の動詞をそのまま尊敬語に出来ます。
欠点は「〜ていらっしゃる」は長い言い回しなので、多用すると目立ちやすい上に違和感の大きいところです5。
基本は「なさる」「お〜になる」「ご〜になる」を用いつつ、これらでは尊敬語に出来ない・しづらい場合に「〜ていらっしゃる」を用いると丁度良い塩梅になります。
「なさる」は「名詞+する」を簡単に尊敬語に出来る敬語
「なさる」は「する」の尊敬語です。
山田さんが提案した広告案ですが…
↓
山田さんが提案なさった広告案ですが…
料理には三つのコースがございますが、いかがしますか?
↓
料理には三つのコースがございますが、いかがなさいますか?
山田さんと田中さんが話していました。
↓
山田さんと田中さんがお話しなさっていました。
「なさる」の前に付く動詞は、先ほどの「〜くださる」と同じ変化をします。
また、「〜くださる」と違い「名詞+する」の動詞には頭に「お」や「ご」を付けなくても構いません6。
なので、「名詞+する」を尊敬語にする場合は「する」を「なさる」に変えるだけです。
ただし、「なさる」「〜くださる」と、次にご説明する「お(ご)〜になる」は
「言う」「見る」「居る」「来る」「行く」などのひらがな二文字分しかない動詞の中に、使えないものや、特殊な言い方に変える必要のあるものがあります。
「お言いなさる」「お見なさる」「お居なさる」は不自然ですよね。
これらは、「言う」は「おっしゃる」に、その他は「いらっしゃる」で楽に対応できます。
ただし「行く」だけは尊敬語にすることの難しい敬語で、こちらに関しては後ほどご説明します。
「お〜になる」「ご〜になる」でもっと言い回しを増やそう
尊敬語は「くださる」「なさる」「いらっしゃる」でほとんどの動詞に対応できますが、「お〜になる」「ご〜になる」を覚えると選択肢が増えます。
「お〜になる」は「訓読みの動詞」の場合、他の敬語よりもしっくり来るものが多いです。
例えば「お話しなさる」「求めていらっしゃる」は正しい尊敬語ですが、「お話しになる」「お求めになる」の方が良く聞くため、自然に感じますよね。
反対に、「名詞+する」の場合は、大半が「なさる」「くださる」の方が自然に感じます。
「ご連絡になる」は正しい敬語ですが、聞いたことのある人はほとんどいないと思います。
日常的に見聞きする「ご〜になる」の尊敬語は多くありません。
良く使われるものを表にまとめました。
なお「変則形」と書かれているものは、敬語にする前の言葉からは推測が出来ない尊敬語です。
元の言葉 | 「〜になる」の尊敬語 | 備考 |
---|---|---|
見る | ご覧になる | 変則形 |
話す | お話しになる | |
聞く | お聞きになる | |
思う | お思いになる | |
考える | お考えになる | |
分かる | お分かりになる | 「理解する」の言い換えにも |
読む | お読みになる ご一読になる | |
使う | お使いになる ご使用になる | |
許す | お許しになる | |
誘う | お誘いになる | |
求める | お求めになる | 「欲しい」の言い換えにも |
褒める | お褒めになる | |
来る | おいでになる お見えになる お越しになる | 全て変則形 |
着る | お召しになる | 変則形 |
食べる | お食べになる | |
飲む | お飲みになる | |
食べる・飲む | お召し上がりになる | 変則形 |
乗車する | ご乗車になる | |
着席する | ご着席になる |
例外が多いので難しそうに感じますが、先ほどの「〜くださる」と変化の仕方は同じです。
「お使いになる」はあまり聞いたことが無くても「お使いください」は良く聞く言い方ですよね。
「くださる」と他の尊敬語の使い分け
最初にご紹介した動詞を尊敬語に出来る四つの敬語のうち、「くださる」と他の三つの敬語では意味が異なります。
例えば
山田さんと田中さんが話してくださいました。
と書くと「二人が自分に対して話をしてくれた」という意味になりますが、
山田さんと田中さんが話していらっしゃいました。
の場合は「二人が会話をしていた」というだけで自分は関与していません。
文脈によっては違いの僅かなことがあります。
山田さんがご提案なさった広告案ですが…
山田さんがご提案くださった広告案ですが…
この場合どちらもほぼ同じ意味ではあるものの、「ご提案くださった」の方が感謝の気持ちが伝わりますね。
ただし、提案を断る場合や、特にこちらから依頼していない案だった場合は、「ご提案くださった」だと嫌みっぽくなる可能性があります。
謙譲語にした「ご提案いただいた」だと嫌みっぽさは薄まるものの、謙譲語には「自分を下げる」という役割があるので、多用するとへりくだりすぎてしまいます。
その場合は、「ご提案なさった」で上手く距離感を調節できます。
四つの尊敬語のまとめ
動詞を尊敬語にする四つの敬語表現のまとめです。
1. 間に「て」が入るもの
- 〜てくださる
- 〜ていらっしゃる
こちらは頭に「お」や「ご」を付けません。
「ひらがな二文字分しかない動詞」も、ほとんどのものをそのまま尊敬語に出来ます。
2. 頭に「お」や「ご」が付くもの
- 〜くださる
- 〜なさる
- 〜になる
「〜なさる」だけは「名詞+する」を尊敬語にする場合に「お」や「ご」を付けなくても構いません。
どれも「ひらがな二文字分しかない動詞」は尊敬語に出来ない場合や、「変則形」にする必要のある場合があります。
上記の二種類の形を覚えれば、あとは「感謝の気持ちを伝えたい」時は「くださる」を、そうでない場合はそれ以外のものを使うだけです。
「おっしゃる」は「言う」の尊敬語
「おっしゃる」は「言う」の尊敬語です7。
◯◯さんが言っていた件ですが…
↓
◯◯さんがおっしゃっていた件ですが…
文脈によっては「話す」の尊敬語にもなります。
◯◯さんが話していた件ですが…
↓
◯◯さんがおっしゃっていた件ですが…
「いらっしゃる」のように他の言葉を尊敬語にすることは出来ませんが、良く用いるので重要な尊敬語です。
「行く」の尊敬語はちょっと難しい
「行く」の尊敬語は「いらっしゃる」「おいでになる」「行かれる」などがあります。
ただし、「いらっしゃる」「おいでになる」は「来る」「居る」の尊敬語としての印象が強いため、現代ではほぼ用いません。
◯◯さんはコンサートに行ったのですか?
を尊敬語にして
◯◯さんはコンサートにいらっしゃったのですか?
と言っても、普通は「コンサート会場にいたのか」を尋ねているのだと解釈されます。
また、「行かれる」も同音異義語に侮蔑語の「イカれる」があるので、文脈によっては使用がためらわれます。
◯◯さんはどこか行かれたのですか?
相手に勘違いされることはまず無いでしょうが、相手の脳裏に一瞬でも浮かんでしまうと敬語としては問題です。
使い分けが必要になりますが、解決策は「なさる」を使うことです。
◯◯さんはコンサートを鑑賞なさったのですか?
芸術や娯楽施設に関係することであれば「美術館で鑑賞なさった」「映画鑑賞をなさった」などにすることで同じく対応できます。
- 訪問なさる
- 出社なさる
- 出張なさる
- 外出なさる
- 観光なさる
- 旅行なさる
- 登校なさる
日本語は「行き先または用途」ごとに「行く」ことを表す名詞があるので、それに「なさる」を付けることで尊敬語に出来ます。
また、「出かける」に言い換えが出来る場合は、「お出かけなさる」「お出かけになる」でも対応できます。
休日はどこか行きましたか?
↓
休日はどこかお出かけになりましたか?
もし尊敬語が思いつかなかった場合は、個人的には丁寧語にすることが無難だと思います。
「召す」は意外と意味の多い尊敬語
「召す」は「食べる」「飲む」「着る」の尊敬語、ということをご存知の方は多いと思います。
「昼食を召し上がる」「着物をお召しになる」は良く聞く言い方ですよね。
しかし、実際はそれらに加え、「見る」「買う」「取る」「引く」「乗る」「(気に)入る」「呼ぶ」「する」などなど…の尊敬語でもあります8。
とはいえ、基本的には古語としての用法なので現代では意味の失われたものが多いのですが、一部決まった言い回しで残っています。
例えば「気に入る」を尊敬語にした「お気に召す」や、「天に呼ばれる」(亡くなる)を尊敬語にした「天に召される」があります。
また、「考え」や「意向」を意味する「思し召し(おぼしめし)」は、現代ではほぼ使われない「思う」の尊敬語である「思す(おぼす)」に「召す」を加えることで敬意を強めた言い方です9。
現代では敬意の強弱がほとんど出来ない尊敬語ですが、昔は「召す」によって可能でした。
「食べる」「飲む」「着る」の尊敬語、と覚えれば十分なのですが、上述の理由から言葉に「召す」が入っている場合は尊敬語の可能性があります。
(「召集」など、音読みの場合は反対に「目上の人が目下の人に対して行う」という意味が多いので当てはまりません)
まとめ
本記事の尊敬語を覚えると、例えば「話す」を尊敬語にしたい場合、
- おっしゃる
- お話しくださる
- 話してくださる
- 話していらっしゃる
- お話しなさる
- お話しになる
と、6通りもの言い方が出来るようになります。
相手を高める言い回しを増やしたい方や、語彙を増やしたい方にお勧めの敬語です。
尊敬語の使い方の解説は以上ですが、最後に、良く使われることの多い「される」や「おられる」などの「〜れる」をお勧めしない理由をご説明します。
おまけ:「される」はややこしい敬語なので使わないようにする
「される」は「する」の尊敬語です。
用いる人の多い敬語ですが「人から行為を受けた」時にも使う言葉なので、非常にややこしいという欠点を抱えています。
山田さんが企画された案ですが、田中さんに反対されました。
最初の「企画された」は尊敬語ですが、その次の「反対されました」は尊敬語ではなく「田中さんから反対を受けた」という意味です。
ここで「田中さんが反対されました」にすると尊敬語になります。
他にも、
山田さんが紹介されたのですか?
この文章だけでは「山田さんが紹介した」のか「山田さんが人から紹介された」のか分かりません。
その人が「した」のと、人から「された」のでは意味が全く異なりますよね。
すれ違いを生み、のちに問題の原因となる可能性もありますから、使用を避けた方が良い敬語です。
また、そもそも敬語として認識されないこともあり、敬意もかなり低いです10。
その点、同じ「する」の尊敬語である「なさる」だと勘違いされにくく、正しく敬意を伝えられます。
山田さんが企画なさった案ですが、田中さんに反対されました。
山田さんがご紹介なさったのですか?
単に「される」を「なさる」にするだけで良く、敬語としての敬意も「なさる」の方が高いので良いこと尽くめです11。
他の「〜れる」系の尊敬語も同様に「別の意味に勘違いされやすい」という問題点を抱えています。
「来られる」は「来ることが出来る」という意味にもなりますから、更にややこしいです。
おまけ:「おられる」より「いらっしゃる」の方が安全
「居る」の敬語表現としての「おられる」は人によって感じ方の大きく異なる敬語です。
主に以下の考え方があります。
文化庁による1996年と2004年の調査によると、どちらも約3割の人が「おられる」を「正しくない」と回答しています13。
また、個人的に見聞きした範囲では、敬語を勉強している人ほど間違った敬語だと考えていることが多いです14。
同じ「居る」の尊敬語には「いらっしゃる」がありますから、「居る」の方言の「おる」を使用している地域以外では「いらっしゃる」を使った方が安定して敬意を伝えられます。
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出典と脚注
デジタル大辞泉 ver.3.2.0 、スーパー大辞林 3.0 、明鏡国語辞典 第三版 【くださる】の項 ↩︎
「〜くださり、」と「〜くださいまして」の意味に違いはありません。
どちらも大元は「〜くださりまして」(「くださる+まして」が「行きまして」や「言いまして」と同じ語形変化をしたもの)という形ですが、
前者は「連用中止」(「〜してあり、」と同じ語形変化)という書き方で省略していて、
後者は「イ音便」(「咲きた」→「咲いた」と同じ語形変化)という書き方で変化した言い方です。
どちらを用いるかは好みの問題です。
「〜くださり」の場合は読点(、)を付ける必要がありますが、「〜くださいまして」は付けても付けなくても構いません。 ↩︎広辞苑 第七版、デジタル大辞泉 ver.3.2.0、スーパー大辞林 3.0 【いらっしゃる】の項 ↩︎
「いらっしゃった」を縮めて「いらした」と言う人もいます。正しい敬語です。 ↩︎
敬語 菊地康人,講談社学術文庫,p177-p180
また、「運転なさる」や「サイクリングなさる」のように、頭に「お」や「ご」を付けると不自然になる動詞にも「〜なさる」は使えるので、「お(ご)〜いただく」「お(ご)〜になる」よりも尊敬語に出来る動詞は多いです。 ↩︎広辞苑 第七版、デジタル大辞泉 ver.3.2.0、スーパー大辞林 3.0 【おっしゃる】の項 ↩︎
広辞苑 第七版、デジタル大辞泉 ver.3.2.0、スーパー大辞林 3.0 【召す】の項 ↩︎
広辞苑 第七版、デジタル大辞泉 ver.3.2.0、スーパー大辞林 3.0 【思し召す】の項 ↩︎
他にも、「する」の尊敬語である「される」は、頭に「お」や「ご」を付けられないという決まりがあります。
(敬語 菊地康人,講談社学術文庫,p411-p416) ↩︎文化庁「国語に関する世論調査」 平成9年度 p16, 平成16年度 p37
「総務課の武田さんは,どちらにおられますか」が敬語として正しいと思うかの調査結果 ↩︎例えば、「おられる」を誤用とみなしている敬語研究者は、
小島剛一氏(「□□ておられる」は誤用敬語)
野口恵子氏(失礼な敬語~誤用例から学ぶ、正しい使い方~ 光文社新書,第六章)
がいらっしゃいます。 ↩︎